先日、ドリームキャットのお問い合わせフォームに野良猫の避妊去勢手術(TNR)のご相談を頂きました。
ドリームキャットでは、海岸で暮らす猫たちの避妊去勢、ケガや病気の治療、餌やり等で手一杯だったため、今回、依頼者様が主体となって頂くことを条件に少しばかりお手伝いさせて頂きました。
依頼者様にやって頂いたこと
- ご近所さんに飼い猫でないことの確認
- 避妊去勢手術の予約
- 避妊去勢手術の費用負担
- エサの準備
- 捕獲器の設置
- 捕獲中の保護からリリースまで
ドリームキャットがご協力したこと
- 捕獲器の貸し出し
- TNRに関するレクチャーやアドバイス
- 避妊去勢手術を行ってくれる動物病院の紹介
- 助成金などのご紹介
- その他アドバイス
ご依頼者様は、1年ほど前からお庭に遊びに来る野良猫にご飯を与えていました。メス猫ということもあって、子猫を産んでしまわないかずっと心配だったとのことです。
ご相談を受けて、まずご依頼者様には「ご近所さんに飼い猫でないことの確認」をして頂きました。
田舎では飼い猫を外に出しているお宅も多いため、必ずしも野良猫とは限りません。トラブル防止のためにも、必ずご近所さんに確認をお願いしました。
野良猫であると確認が取れたので、一度ドリームキャットのシェルターにお越し頂き、TNRの流れ、捕獲器の使い方や設置方法、保護猫活動に賛同的な動物病院のご紹介、利用できる助成金のご案内もさせて頂きました。
その後、ご依頼者様の方で日程調整、動物病院の予約を行って頂きました。
そして捕獲当日。捕獲器を設置して数分後、無事に捕獲することができました。普通であれば丸一日要することもあるので、幸先の良い出だしでした。
翌日、避妊手術を行ったところ「子宮蓄膿症」だったことが判明しました。
摘出された子宮は大量の膿が溜まっており、信じられないほどの大きさに膨れ上がっていました。体重の約半分ほどの大きさです。
このまま放置し続ければ、子宮が破裂して命を落とす危険がありました。結果的に、ご依頼者様の決断がこの子の命を救ったのです。
猫の避妊去勢手術は病気の予防にもつながるので、必ず行うべきだと改めて実感しました。
手術後は麻酔が完全に覚めるまで保護し、翌朝にご飯と薬を与えました。ご依頼者様によると「これまでとは見違える食欲だった」とのことです。大きく腫れた子宮が取り除かれ、身体が軽くなったのでしょう。
その後、元いた場所にリリース。元気に草むらへ走って行ったそうです。
それから3日間は雨の日が続いたせいか姿を見せませんでしたが、翌週には、またご飯を食べに来るようになったとのことです。
南房総・館山エリアの野良猫を減らしたい
可哀想だからという理由で、野良猫にエサを与える方はたくさんいます。
しかし、今回のご依頼者様のように「避妊去勢手術」という一歩踏み出せる方はごく僅かです。
不幸な猫を減らすためにも、ドリームキャットでは野良猫の避妊去勢手術(TNR)を積極的に推奨しています。
現在、キャパオーバーのため全面協力とはいきませんが、今回のようにご依頼者様にもご協力頂くことで、南房総・館山エリアの野良猫を減らしていければと考えております。
依頼者様にやって頂きたいこと
- ご近所さんに飼い猫でないことの確認
- 避妊去勢手術の予約
- 避妊去勢手術の費用負担
- エサの準備
- 捕獲器の設置
- 捕獲中の保護からリリースまで
ドリームキャットがご協力できること
- 捕獲器の貸し出し
- TNRに関するレクチャーやアドバイス
- 避妊去勢手術を行ってくれる動物病院の紹介
- 助成金などのご紹介
- その他アドバイス
南房総・館山エリアで野良猫の避妊去勢手術をお考えの方は、お気軽にご相談下さい。猫たちの幸せのためにも、ご協力をお願い致します。
当初は気持が先走っていて、
即手術と思っていましたが、
ご近所への確認について教えて頂きありがとうございました!
地域の特殊性を充分理解されているNPOさんならではです。
今回は避妊手術をしてみると
まさかの子宮蓄膿症ということで驚きました。
タイミングよく手術できたことで命を救って頂きました。
私一人では捕獲出来なかったので、今回のご協力には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました‼︎